女流棋士の本将棋ペンクラブ大賞佳作受賞記念大庭美樹1級
                     制作担当・大庭美樹1級インタビュー  
女流棋士の本 
−「女流棋士の本」をつくるきっかけは
 
「以前、女流棋士会でカレンダーを制作したのですが、事情により次の年
から制作中止になってしまいました。その理由の一つに、女流棋士全員が
出られない、というものがあったんです。
 その流れで本ならば全員が出られるね、という話がでました。女流棋士
発足30周年を控え、何か形に残したい思いもあったので、谷川治恵会長
(当時)から連盟に相談してみたのがきっかけです」
 
 
−内容はどのようにして決まったのですか
 
「このような経緯から、何らかの形で全員が関われるように、というのが役員会の希望で、一人一人
の個性を考え企画をだしていきました。その中で、できるもの、できないものを連盟の担当者の方が
決めました。
 個人的には将棋をもっと載せたいと思っていたのですが、企画としてまとめるのが難しく、中途半端
になってもいけないので、今回は、女流棋士とはどういう仕事で、どんな人がいるかを紹介することを
コンセプトにしました。親睦会でお客様にアンケートを取ったのですが、読み物中心のものを希望され
た方が一番多かったのも参考にさせていただきました」
 
 
−制作しているときの思い出は
 
「本の中身を考えて作っていく作業は、大変でも作る喜びがあるので苦になりませんでした。
 大変だったのは事務的な交渉ごとで、他の世界では常識といわれるようなことも知らなかったので、
書面ひとつ作っていただくにも、何回も足を運んだりして勉強になりました」
 
−気に入っているところはどこですかサイン本
「どれにも思い入れがありますが、強いて
挙げると表紙が好きです。各棋戦担当者に
書いていただいた『女流棋戦の歩み』も、
各棋戦の歴史がわかりやすくまとめられて
いるので、よかったと思っています」
 
親睦会ではサイン本の販売も行われました(撮影・週刊将棋)
 
−読者からの反応は
 
「ほとんど好意的なご意見でした。おもしろかった企画は座談会、という方が多かったですが、
他のページもまんべんなくあげていただいてうれしかったです」
 
 
−将棋ペンクラブ大賞佳作を受賞して、担当としての感想は
 
「本を作ることができたのは、親睦会、パンフレット、カレンダーなど、女流棋士会の活動の歴史の
積み重ねだと思いました。将棋ペンクラブの選考委員の方々が、編集過程を評価してくださったのが
うれしかったです。贈呈式にはぜひたくさんの方に来ていただければと思います」