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     ◇藤森奈津子女流棋士会会長
   

 photo 安孫子景悟
 今回の編入試験は、将棋連盟にとって、とても重要な事柄であり、この試験の結果によっては今後の将棋界に大きな影響があるかもしれない、という出来事だと思っております。そして、このような将棋界の一大事に女流棋士を試験官として選んでくださったということは、これからの女流棋界にとっても大きな意味があると思っております。
 瀬川さんは奨励会に長年いらっしゃっただけに、棋力だけでなく対局態度や将棋に対する考え方などもプロと変わりない方だと思います。そういう意味では中井さんも純粋なアマチュアの方(言い方に語弊があるかな?)との対戦よりは普段の男性棋戦と殆んど変わらない雰囲気で対局に臨めるのでは、と思います。
 
 第四局はこれまでの3局以上の盛り上がりになることと思いますが、お二人には回りを気にせず、将棋に集中して、素晴らしい将棋を期待したいと思います。
 
 中井さん、本来の力を発揮して中井さんらしい将棋が指せれば、絶対に道は開かれると信じて、頑張ってください!
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     ◇清水市代女流名人・女流王位・倉敷藤花
   
(1)今回の編入試験について
 将棋連盟の正会員編入試験に、未だ正会員として認めて頂けない女流棋士会の会員が指名された、ということは、正に青天の霹靂。戸惑いを感じております。
 精神的にも、立場的にも、ご自身の意志が覆い尽くされてしまうような、複雑な状況になってしまっている感がありますが、皆様ご存じの通り、数々の修羅場をこなしてきている中井さんならば大丈夫。
 たとえ相手がどなたであろうと、全国の皆様に注目して頂ける一局を指す、ということは、将棋指し冥利に尽きる、の一言。
 中井さんも、さぞや胸躍らせて、当日を迎えることと存じます。
 中井さんらしいバランス将棋の妙技を、楽しみに拝見したいと思います。
 
(2)現在の女流棋界について
 ファンの皆様、報道関係、スポンサー、多くの方々からの、女流棋界へのご理解、ご声援、そして地位向上への温かい言動の数々を頂く機会が年々増えてきていることを、全国行く先々で、嬉しく、心強く感じております。
 
(3)今後の女流棋界について
 棋力向上、修身、将棋普及……女流棋士それぞれが、自分の得意を活かし、日々務めております。
 勝負の世界。すべての人が恵まれるように、とは申しません。がせめて、一所懸命頑張ってる人が報われる、評価されるような、そして、その務めに、より力を注ぎ込めるような環境を、将棋連盟にぜひ、ご配慮頂けたら、と切に望んでおります。
 
(4)&(5)フリークラス編入について&その他
 私としては、自分個人としての満足は望んでおりません。
 「女流棋士」が、何らかの形で、必要最低限の保障を頂けること、が大きな課題でございます。
 私は、女流棋界に憧れ、女流棋士になりたくてこの世界に飛び込みました。
 応援してくださる皆様に喜んで頂けるよう、精進して参りますことは勿論のこと、愛して止まない女流棋界発展のため、そして未来の女流棋士のため、これまでも、更にこれからも、女流棋士として、精一杯努めて参ります。
 詳しい心情、信条、身上…etc. は、拙著『天辺』をご覧頂きますれば幸いです。m(_ _)m
 
 今、ご覧頂いている皆様の、その熱いお気持ちが、そのあたたかい一言が、女流棋界にとって、大きな大きなエネルギーとなります☆
 どうぞこれからも、ご声援のほど宜しくお願い申し上げます。
 
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     ◇蛸島彰子五段(女流棋士会相談役)
   
中井さんが「何故女流なのか」「何故私なのか」とすっきり澄んだ気持で対局できないという心境になるのもよく理解できます。
その点は連盟もより具体的にていねいに説明してもらいたいと思う。
ただ中井さんは心の広い女性ですし、常に将棋界全体のことを考える人ですから、胸中に残る「くすぶり」を消してすばらしい将棋を見せてくれると信じています。
頑張ってほしい。
 
一方、瀬川さんも少年期からいだき続けた夢がかなうかどうかの大きな勝負。気負わずに存分に力を出し切ってほしい。
 
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     ◇谷川治恵四段(女流棋士会前会長)
   
(1)編入試験について
試験官に女流棋士が選ばれたのは、それなりの実力を認められたということなので名誉なことだと思います。
中井さんには思い切り頑張って欲しいと思います。好局を期待しています。
 
(2)今の女流棋界について
発足して31年たくさんの方々に支えられて、技術面での向上や人数の増加など順調に発展してきたと思いますが、現在はそれらの財産をどう生かすのか、という方向性が見えにくくなっている時期のように感じます。
今後、内外の方々のアドバイスなど頂戴して、より良い指針が見つかることを願っています。
 
(3)今後の女流棋界について
「盤上の理、盤外の和」の精神が大切だと思います。
盤上では激しく火花を散らしても、ひとたび盤を離れたら一致協力して全体の発展を考えてゆけたらと思います。
 
(4)フリークラス編入について
大きなチャンスだと思いますが、今後の為にもきちんと制度化する必要があると思います。
 
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     ◇斎田晴子四段
   
 第1局から第3局までは、インターネットで観戦させていただきました。 どの将棋も熱戦で、瀬川さんが勝たれるのか、プロが勝つのかドキドキしながら拝見しておりました。
 第4局はいよいよ中井広恵女流六段の登場です。瀬川さんには、ぜひプロになっていただきたいと思いますが、今回の相手は中井さんです。女流棋士の代表として、ここは中井さんに勝っていただきたいですね。応援しています。 10月10日は将棋会館へ行きたいと思います。
 
 中井さんの男性棋戦での活躍が評価され、今回のプロ編入試験の試験官に抜擢となったのだと思いますが、私が女流棋士になった20年前から比べると信じられないくらい画期的なことという感じがします。女流棋士がプロ編入試験の試験官を務められるようになるまで成長できたことを女流棋士のひとりとして嬉しく思います。
 
 『彼女は男性プロ相手に相当数勝っており、対局の内容によっては来年の総会に計られる「プロ編入のための委員会」(仮称)で討議が考えられる。』とのことですので、内容によっては、新しい道実現の可能性もあるようです。こちらも楽しみです。中井さんには、ぜひ頑張って新しい道を切り開いて行って いただきたいと思います。素晴らしい将棋が拝見できることを願っております。
 
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     ◇石橋幸緒四段
   
瀬川さんのここまでの戦いぶりは、成績こそ1勝2敗でしたが3局ともとてもいい内容でした。 中井さんのほうも今絶好調ですね。残念ながら私が勢いをつけてる部分もあるんですが(笑)。 第4局はなかなかの好勝負になるのではないでしょうか。
         photo 弦巻勝
中井さんは手厚い棋風で、序盤は動かず囲いを優先。中盤以降ポイントをあげていく将棋です。 瀬川さんの将棋は編入試験の3局しか詳しく知らないのですが、やはり手厚いタイプと見ました。おそらく矢倉か横歩取りになるのではと思います。 1本調子で終わる将棋にはならないでしょう。お互い歩を突き捨てたり、垂らしたり、細かい手筋の応酬が見られる、コクのある将棋になると思います。
 
中井さんは女流棋士の中でも一番ムラの無い将棋。最近の対男性棋士での内容を見ても、瀬川さんと比べて遜色のない力があると思います。世間的にはここは瀬川さんが勝つ一番という風に思われてますが、そうそうラクなものではないでしょう。瀬川さんにとって2−2に戻せるかどうかの大勝負ですが、相手が中井さんだと意識したり、ここで勝てると踏んでると危ないと思います。
 
中井さんとは普段将棋界についてよくお話してますが、私も中井さんに近い意見で、プロ編入の可能性がもし開けたら、試験を受けてみたいと思ってます。 受かる受からないは別にしても、試験を受けられたらそれだけ女流棋界も認めてもらえたことになると思うんです。相撲に例えるなら土俵に上がらしてもらえるようなことですから、画期的な出来事になるでしょう。 個人的にもどれぐらいまでやれるか、チャレンジしたいという気持ちがあります。
 
一つだけ以前から疑問に思ってたのは、今公式戦で男性と戦っても女流の記録には残らないんですね。男性の方はちゃんと通算成績に組み込まれるのに。つまり、女流はアマチュアと同じ扱いなのです。 以前は男性になかなか勝てない時期もありましたが、今は時代も違います。情報もよりオープンになってきている中で、プロ同士の成績が残らないのはおかしいのではないかと。私自身の勝率が落ちることになっても、自分の指した将棋の結果だから気にしません。むしろ「せっかく指したのに」なんて思ってますよ(笑)。
 
 
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