リレーエッセイvol.6『楽しむ心』  矢内理絵子
 
 平成5年4月、女流プロ棋士デビュー。それから早いもので今年で12回目の季節を
数え、そろそろ『若手卒業』のお年頃になってきました。たくさんの人たちに応援をい
ただき、背中を押していただいていますが、なかなか先輩方が息切れしてくれないの
で(笑)結果が残せず苦労してます(苦笑)。このリレーエッセイも大先輩の中井さんか
ら回ってきたのでどんなことを書いたらいいのか途方に暮れましたが、今回は普段、
思っていることを少し書いてみます。
 
 実は昔、身の回りのことすべてをプレッシャーに感じ、将棋を指すのがツライと感じた
ことがありました。悲観しやすい性格だったのかもしれません。でもある時気付いたん
です。将棋は楽しむためにあるものなんだって。自分が指していて楽しいと思えない
ものは、誰が見たってつまらないものなんだと。だから対局は思いっきり楽しもう!
そう思ったら心が軽くなり、途端に楽観派になりました。とても単純です(笑)。当たり
前のことなのかもしれませんが、私がそう思えるようになったのは勝っても負けても、
変わらず支えていてくれるファンの皆さんのおかげなんです。日々、皆さんからたくさ
んのパワーをもらっているんだな〜と感謝しています。有難うございます。そしてこれ
からも、そのパワーをいただきます!ので、宜しくお願いします☆
 
 私が生まれる前からあった女流棋界。「30周年記念パーティー」では実行委員とし
て記念行事に携わり、女流棋士の一員としてこの世界にいられることがとても幸せで
嬉しく思いました。これからも先輩からの教えを(なるべく)守り、またそれを後輩に(
出来る限り)伝えながら、少しでも多くの人たちに将棋の面白さ、楽しむ心を広めてい
きたいと思います。そして女流棋界を温かく見守ってくれている皆さんと一緒に40周
年、50周年を迎えていきたいと思います。(その時はタイトル持ってるといいな〜♪)