レポート1

【盛上駒Getへの道〜ベストパートナーは誰だ〜】 レポート:斎田晴子
パーティー当日は、着物姿の女流棋士も多く、皆さん、それはそれは華やかでした。
今回の着物のほとんどは、白瀧呉服店様よりご提供頂いたものです。
私も橙色で古典模様の細かい柄がちりばめられたとても素敵な振り袖を着させて頂きました。
最後の振り袖姿でしょうか(笑)。白瀧呉服店様、大変ありがとうございました。
 
第2部では、席上ペア対局「盛上駒Getへの道」〜ベストパートナーは誰だ〜
に出場させて頂きました。女流棋士と男性棋士のペア対局です。出場対局者ペアは、
 
 ☆北浜健介七段 と 清水市代女流名人・女流王位
 ☆鈴木大介八段 と 斎田晴子四段
 ☆久保利明八段 と 石橋幸緒三段
 ☆木村一基七段 と 千葉涼子三段

です。この4組でトーナメントを行いました。
 
大盤解説をして下さったのは、スペシャルゲスト、羽生善治名人・王座、森内俊之竜王・王将、
谷川浩司王位・棋王という超豪華な方々です。
お忙しい中を大変ありがとうございました。 お客様もとてもお喜びになられたことと思います。
 
ペア対局は組んだペアの方との、棋風が合うかどうかが重要な勝利の鍵となりますが
今回はどうでしたでしょうか。私は、生粋の振り飛車党の鈴木大介八段とペアを組むことが
出来、ニッコリでした。
このペア対局は、一人一手ずつの交代で一手10秒以内という超早指し戦で行われました。
1回戦は会場のなかの2箇所の舞台で2局同時進行でした。
 
【1回戦第一局  →棋譜
北浜健介七段・清水市代女流名人女流王位ペア 対 鈴木大介八段・斎田晴子四段ペア
<解説>谷川浩司王位・棋王
<司会>山田久美三段
<読み上げ>野田澤彩乃1級、<記録>貞升南2級
<大盤操作>遠山雄亮三段、村中秀史三段
 
振駒で先手になった、鈴木・斎田ペア。女性が
先に指し、初手▲7六歩です。飛車をどこに振る
か譲り合ってなかなか決まりませんでしたが、
13手目にようやく▲6八飛。私が選ばせて頂き
ました。

後手、北浜・清水ペアの作戦はなにかと思い
ましたが22手目、清水女流名人・女流王位
△4二銀です。これで急戦模様となりました。
28手目、北浜七段△7三銀と上がり棒銀の
意思表示です。結局、鈴木・斎田ペアの四間
飛車対北浜・清水ペアの棒銀というのオーソ
ドックスな戦型になりました。
とはいっても1手10秒、詳しい定跡を思い出す
間もなく秒読みの声が迫ります。難しい局面で
手番が回ってこないかとドキドキします。
なにか間違えたような気がしましたが少し進む
と指しやすくなっていました。
鈴木先生が好手を指してくださいました。
最終盤、後手玉は詰めろ。先手玉が詰むか
どうかの局面でしたが、際どく詰まず、先手の
勝ちとなりました。

鈴木・斎田ペア決勝進出です。
 
【1回戦第二局  →棋譜
久保利明八段・石橋幸緒三段ペア 対 木村一基七段・千葉涼子三段ペア
<解説>森内俊之竜王・王将
<読み上げ>鈴木環那2級、<記録>中村真梨花2級
<大盤操作>藤田綾初段、坂東香菜子2級
 
木村・千葉ペアの先手で▲7六歩、久保・石橋
ペア△3四歩。以下、▲7五歩△5四歩▲6六歩
△5五歩と進み、木村・千葉ペアの三間飛車対
久保・石橋ペアの中飛車というこの組み合わせ
では、想像しにくい珍しい相振飛車の戦型にな
りました。
お互い王様を美濃囲いに囲いましたが、
先攻したのは、 久保・石橋ペアです。角、桂
で端を攻めます。
木村・千葉ペアは丁寧に受け、また時には
軽くかわし王様が上に出て入玉模様となり
ました。難しい攻防でしたが、
木村・千葉ペアが勝ち切りました。

木村・千葉ペア決勝進出です。
 
【決勝戦  →棋譜
鈴木大介八段・斎田晴子四段ペア 対 木村一基七段・千葉涼子三段ペア
<解説>羽生善治名人・王座
<聞き手>清水市代女流名人・女流王位
<読み上げ>岩根忍1級、<記録>村田智穂1級
<大盤操作>遠山雄亮三段、村中秀史三段
 
決勝戦は鈴木・斎田ペアの先手四間飛車対
木村・千葉ペアの左美濃という戦型になりまし
た。木村七段が△2四歩と指され左美濃を選
ばれました。

鈴木八段は対局中、ずっと笑顔で時々相手チ
ームの木村七段に話かけられていました。私
にもいい手を指すと「素晴らしい!」「好手です
ね」などと、おっしゃって頂き勇気づけられ気
持ち良く指すことが出来ました。

 先手は銀冠に組み上げ、後手は△7二飛か
ら△7五歩▲同歩△同飛と動き飛車先の歩を
交換しました。その後、先手は角を4六に転
換して少し指しやすくなり、角、銀交換の駒
得になりました。
しかし後手玉も堅くまだ難しい局面です。
千葉三段に△6六歩とふわっとした手を指さ
れ、読み筋にない手であせりましたが、ここ
での手番は、鈴木八段でした。
(ホッ、良かった)
鈴木八段は▲3五歩と敵玉のこびんを狙う
絶好の一手を指して下さいました。
解説の羽生名人・王座も「これは、好手で
すね。いま指されたのは鈴木八段ですか」
とおっしゃっておられました。
(もちろん、そうです♪)
将棋は先手優勢となり、最終盤へ。
鈴木八段が▲7四角と角のただ捨ての決め技
を出されました。
羽生名人・王座「すごい手がでましたね。でも
相手に伝わっているかどうかが問題ですね。」
その通りです。直前にぬるい手を指していた
私はぎょっとしましたがなんとか詰み筋を発見
することができました。
局後、千葉三段は、「意思の疎通が出来ないのがペア将棋のはずなのに(そちらのチームは)
『さあ、いくぞ』とかなんだとかひどすぎます」とちょっとオカンムリの様子でした。
でも直接指し手を聞いたわけではないのでどうか許してくださいね。
 
 鈴木・斎田ペア、ペア将棋トーナメント優勝です。
 
今回優勝ペアの男性棋士には優勝賞品として
株式会社御蔵様から盛上駒が贈られました。
優勝ペアの女流棋士にはジェノバ・ジャパン様
から素敵な皮の財布が贈られました。
パーティーの最後に豪華大抽選会が行われまし
たが、鈴木八段は賞品の盛上駒を気前良くお客
様のために譲ってくださいました。
また、対局に使われた大竹竹風作の高級盛上駒も
ペア将棋対局者全員の署名入りの平箱に入れられ、
抽選会の目玉賞品となりました。
抽選に当たられたお客様はきっと大変お喜びになら
れたことと思います。

株式会社御蔵様、大竹竹風様、
ジェノバ・ジャパン様、誠にありがとうございました。
鈴木八段どうもありがとうございました。

ご出演頂きました男性棋士の皆様大変ありがとうご
ざいました。
 
最後に・・・
優勝出来て嬉しいです。鈴木八段のお陰です。相性バッチリでした。
またペアを組ませて頂けることを願っております。ありがとうございました。
 
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